変人力

シアトル留学中大学生のブログ

変人力の正体

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 本ブログのタイトルはパナソニック専務執行役員の樋口さんの著書『変人力―人と組織を動かす次世代型リーダーの条件』から勝手に拝借しました。『変人力』という言葉自体、日常的に使うものではない言葉なので、ここで樋口さんの考える変人力と、僕が考える変人力を書きたいと思います。

樋口泰行さんとは?

経歴

大阪大学工学部を卒業後、松下電器産業(現パナソニック)にエンジニアとして入社。91年にハーバードビジネススクールでMBAを獲得した後に、同社を退職し、ボストンコンサルティンググループ、アップルコンピュータ、日本HP 執行役員、ダイエー 代表取締役社長、日本マイクロソフト 代表取締役会長などを歴任する。そして現在は古巣のパナソニックに出戻し専務執行役員に就任した。

という輝かしい経歴を持ってる方。

僕が「プロ経営者」になれた理由 変革のリーダーは「情熱×戦略」

「愚直」論 私はこうして社長になった

マイクロソフトで学んだこと、マイクロソフトだからできること。

変人力―人と組織を動かす次世代型リーダーの条件

 樋口さんの考える変人力

 変人というと、一般的に頭のおかしい人を思い浮かべる人も多いと思います。だがもちろん樋口さんはそんな人ではありません。ではどのような力が変人力なのか。樋口さんが考える変人力として『揺るぎない軸を持って、社内の固定概念を打ち破る力』『サムライにも似た気概で修羅場を潜り抜ける力』のことをあげています。

 これは樋口さんがダイエーや日本HP時代に幾多の危機的状況を乗り越えてきた体験からきているそうです。

 その危機的状況の代表的なものはやはりダイエーの経営再建。ダイエーは過去の成功体験から古い体質がしみ込んでいました。それを象徴するのがこのエピソード。

アップルコンピュータの営業本部に所属していた頃、ある地方都市にオープンしたダイエーの新店で、パソコンを大々的に売り出すことになった。私もメーカー営業担当者として。東京から店頭販売の応援に駆け付けていた。ところが数十台のパソコンのうち、数台段ボールが凹んでいるものがあった。それを見つけたダイエーの担当者が私に声をかけた。

「樋口さんさ、どうやってここまできたの?」

「飛行機です」

「じゃあ飛行機でこれ、全部背負って帰ってよ。売り物にならないから」

「申し訳ありません。ぜすが、飛行機で来ましたので、それは無理です」

「無理でも背負って帰れよ」

 当時はこのような業者いじめが多く、バイヤーからの評判が非常に悪かったそうです。また会議には数十人が出席することなど、社内の論理を優先させるあまり、思考停止に陥っていました。

 樋口さんはそのような環境下で、底知れぬ気概をもって変革を推進していきます。詳しくは触れませんが、たくさんの社員の反対も押し切り、どん底を味わいながら樋口さんは改革を成し遂げることに成功します。

こうした『組織が危機的状況にあるとき、底知れぬ執念で変革をやり抜く力』こそが変人力なのです。

変人に必要な資質

自分ならではの座標軸

 変人にとって誤解は尽きものです。

変人が本当に非常識なのかといえば、決してそうではない。むしろ非常識なのは多数派の人たちで後になって考えてみると変人こそが正しかったということは実に多い。(P172) 

 という風に樋口さんも語っています。それでは”後になって考えると正しかった変人”の条件とはどういったところにあるのでしょうか。その一つとして、「自分ならではの座標軸」が第一にあげられます。

 これは言い換えると物事の真実を見極めたり、遠くを見通す力であります。普通の人には見えてない先のことまで見通しているからこそ、変人になりえるのです。

 そして王様は立派だと信じている人に対して、王様は裸だということを語らないといけません。

異様なまでの実行力

 普通の人には見えてない先のことまで見通し、変人になる資格を得たとしても、それを実行しないことには力となって現れることはありません。誰も気が付いていないいばらの道を通ることは、多くの痛みを伴いますが、それを実行してこそ真の変人になることができるのです。

時代が求めている変人力

 これからの時代に変人力は不可欠だと思い、このブログのタイトルにさせていただきました。特に日本社会は自分の信念を持って行動する組織人を叩く傾向にあることから、変人力を発揮しにくい環境であると思います。そんななかでも変人力を発揮できる力を備えた人材は、希少価値が高く、社会に必要とされる人材であるのかなと思います。僕自身、まだまだ変人力を持ち合わせているとは言い難く、これから身に着けていきたいという所存であります。

参考文献:変人力―人と組織を動かす次世代型リーダーの条件